新国立競技場への道(前編)

コロナ禍で紆余曲折ありますが、日本に住む私たちにとっては一生に一度かもしれない自国開催の夏季オリンピック。弊社東京オフィスからほど近い、陸上競技などのメイン会場となる新国立競技場周辺を歩いてみました。

千駄ヶ谷駅(画像クリックで拡大)

新国立競技場の最寄駅のひとつである千駄ヶ谷駅もリニューアルされました。改札口は一度に多くの乗客が出入りできるよう増設され、改札前のスペースがかなり広くなりました。かつては明治神宮野球場の野球や旧国立競技場のサッカーの試合などのイベントが重なると混雑がひどかったのですが、これも緩和されるのではないかと思いました。あいにく今回のオリンピックでは海外からの一般客の受け入れを断念しましたが、コロナが収束し、もし将来的に何か世界的なイベントが開催される場合には、この駅前のスペースも各国からの観光客で賑わいを見せることでしょう。他にも国立競技場駅、外苑前駅、信濃町駅など、複数の駅が利用できるアクセスの良さは新国立競技場の大きな魅力だと思います。

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千駄ヶ谷駅から新国立競技場に向かって歩いていくとホテルが見えてきます。木目調の落ち着いた洒落た外観は、どことなく新国立競技場に合う佇まいです。このあたりは神宮外苑や新宿御苑といった人気の観光スポットにも近く、都心ながら緑も多いので、コロナが落ち着けば観光客にも人気が出そうなホテルです。

新国立競技場(画像クリックで拡大)

このホテルの真向いに新国立競技場があります。総工費やデザインなど、何かと言われてきましたが、外観は周囲の緑と溶け込んでいて、いまの新緑の季節、快晴の日にはよく映えますね。写真を撮っている方も多く見受けられました。いまのところサッカーなどの試合開催日以外は外周にも入れないので、敷地の外からその姿を見るだけではありますが、ここで陸上競技をはじめとした数々の熱戦が繰り広げられることを想像すると胸躍ります。

聖徳記念絵画館(画像クリックで拡大)

新国立競技場に隣接する神宮外苑のシンボルともいえるのが聖徳記念絵画館です。青山通りから続く銀杏並木とともに、その壮大な景観からオリンピック期間中だけでなく観光スポットとして訪れる方も多いでしょう。

明治神宮野球場(画像クリックで拡大)

また、こちらも新国立競技場に隣接する明治神宮野球場は東京六大学野球や高校野球の東京地区予選など、学生野球のメッカであり、プロ野球ヤクルトスワローズの本拠地でもあります。コロナ禍で声を出しての応援はできなくなりましたが、スピーカーで応援歌を流すなど、工夫して盛り上げているようです。この日も無観客でしたが実際に六大学野球の試合が行われていました。近年野球はオリンピック正式種目から除外されていましたが、東京の開催都市提案により数大会ぶりに追加種目になりました。その野球が行われるのがここや東京ドームではなく、横浜スタジアムなのは意外な気がします。

日本青年館(画像クリックで拡大)

明治神宮野球場と新国立競技場の間に位置するのが、日本青年館です。以前の建物は老朽化のため解体、新築されて外観も近代的になりました。演劇やコンサートが行われるホールだけでなく、上層階はホテルになっており、こちらもコロナが収束すれば賑わいをみせそうです。最上階からは新国立競技場だけでなく新宿御苑や高層ビル群も見渡せそうです。この辺りを歩いていると、コロナ禍ではありますが日本在住なのか海外の方も多く見受けられ、東京が様々な言語の飛び交う国際都市なのだと実感します。

オリンピックリングのモニュメント(画像クリックで拡大)

日本青年館の隣にはオリンピックミュージアムがあり、シンボルである五輪のオリンピックリングのモニュメント前では記念撮影をする家族連れやカップルの姿も見られました。周りが芝生になっていて、天気がいい日はオリンピックに想いをはせながら休憩するのもいいですね。

ピエール・ド・クーベルタン男爵の銅像(画像クリックで拡大)

ガラス張りのオリンピックミュージアムの前に立つ銅像は、フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵です。近代五輪の父と称される彼は、オリンピックの精神《スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること》を提唱し、国際オリンピック委員会を創設しました。その功績から、オリンピックではフランス語が第一公用語となっています。東京オリンピックでのアナウンスもフランス語、英語、現地語である日本語の順に流れるはずです。こうした言語の観点から見てみるとまた別の面白さもあるかもしれません。落ち着いたらこのオリンピックミュージアムを訪れてみるのも新たな発見がありそうです。感染症対策には十分留意しつつ楽しみたいですね。